キヤノン　EF50mm F1.8 II

　・スペック

　　焦点距離：50mm(F1.8)

　　キャノンEOSマウント、AF

　　重量：130g

　　購入時期：2012年5月4日

　　購入価格：9,420円(税込み)-10%ポイント

　　説明：昔から標準レンズと呼ばれているレンズです。但し、EOS Kiss Digitalシリーズ

　　　　などのAPS-Cサイズのイメージセンサーでは、80mm程度の中望遠になります。

　　　　買った目的は、P.S.T.で太陽をコリメート法で撮影するためです。その結果は

　　　　こちらをご覧下さい。

　　　　しかし、単焦点でF1.8と明るいレンズなので、星野撮影にも使いたいところです。

　　　　古い設計で、非球面レンズも特殊低分散レンズも使われていない超低価格レンズ

　　　　なので全然期待していませんが、撮影結果は次の通りでした。

　・EOS Kiss Digital X(IRカットフィルタ除去＋LPS-P2)での撮影結果

　　絞り開放(F1.8)、露出100秒、赤が中央、緑が最周

　　絞りF2.0、露出100秒、赤が中央、緑が最周

　　絞りF2.8、露出200秒、赤が中央、緑が最周

　　絞りF3.5、露出300秒、赤が中央、緑が最周

　・感想

　　　予想通り、絞り開放付近は星野撮影には使い物になりません。F2.8はちょっと

　　期待していたのですが、４隅共に星像がいびつで、特に左側の1/4は駄目でした。

　　　それ以上絞ると急に良くなり、F3.5なら左上の角付近を除き星野撮影にも使えます。

　　色収差も気になりません。

　　　なお、ピントの合わせ方に注意が必要です。中心で合わせると周辺像が不安定

　　になります。上記写真では、中心と右下でピントを合わせています。これを左下で

　　ピントを合わせると左上と右下の星像が悪化し、今度は左上でピントを合わせると

　　中心も他の３隅も酷い星像になりました。明らかに焦点面が傾いています。

　　　しかし、これならタムロンのSP AF28-75mm F2.8(A09E)を50mm、F3.5で使うのと

　　明るさも星像も変わらないので、星野撮影のためにこのレンズを使うメリットは無い

　　でしょう。コリメート法による拡大撮影専用と割り切った方が良いです。

　　　一般撮影では、被写体深度の浅さを生かしてF2.0〜2.4で撮影すると、ポートレート

　　などには向くでしょう。（F1.8はピントが合ってもかなり甘い）

　　　利点と欠点をまとめると次の通りです。

　　　　利点　　・最低価格、超軽量。

　　　　欠点　　・F3.5以上に絞らないと、シャープにならない。（星野撮影の場合）

　　　　　　　　　・マクロ撮影が出来ない。（寄れない）